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「創る」という贅沢な時間を堪能しよう!千石舘の陶芸体験【貝塚市おさんぽガイド】

2025.08.25

最近なにかに「没頭」したことがない、すべての人へ。

忙しい毎日をお過ごしのみなさま。最近、何か一つのことに全神経を集中させ、没頭する時間はありましたか?
「覚えがないなぁ…」というあなたにぜひ、オススメしたい。
今回は、水間寺の境内にある「桜のテラス」へ、「陶芸体験」へ行ってまいりました。

情報の奔流に押し流される現代人として思うこと。

「暇(いとま)」がほしい……本当にそれだけ?

  • 突然ですが、みなさまは「創作」することはお好きでしょうか。
    料理をしたり、縫物をしたり、DIYをしたり。
    絵を描くことが好きだった筆者は、子どものころは友達と好きなだけお絵描きをして遊んでいましたし、大人になってからもちょくちょく画材店やクラフト系のお店に入り浸ってはあれやこれやと手を出していました。
     
    しかし、歳をと重ねるほどに「何かひとつのことに没頭する時間」は、本当に尊いものだと感じます。
    料理するのは好きだけど、こだわりの創作料理を作るより夕飯に間に合う時短料理で大助かりしたり、体育の時間は好きではなかったけど、今や運動するために会費を払ってジムへ行ったり。

ライフスタイルの変化とともに生活に追われるようになり、休日にある程度時間ができたとしても、疲れていて何にもする気が起きないこともしばしば。
それでダラダラとスマホを触って余暇をつぶしてしまって後悔などということも少なくありません。
 
これは最近知った言葉なのですが、「現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の一年分、平安時代の人々の一生分に相当する」などと言われているそうで。

 

私は目が一番疲れてます。もう取れる気がしない。
疲れるゥ。

最近思うんです。
他のすべてを一旦忘れて、一つのことに没頭できる時間。
それはとても貴重で、今の自分に一番効果的な「癒し」になるのではないか。
旅行するだけでも、デジタル機器から離れる「デジタルデトックス」になるし、自然を堪能したり動物と触れ合ったり、知らない場所へ行く非日常体験は素晴らしいもの。
でも、もっと……なにか一つのことだけに時間も忘れるほどひた向きになってみたいんですよね。
なにかいいものないかな~~~~~~~~。

 
あっ。

 
陶芸なんてどうかしら。

水間寺の一角で土と向き合う「陶芸体験」。

みずまの宿のご近所さん「桜のテラス」。

  • 水間寺の境内に隣接している「水間門前町 桜のテラス」。
    元々は人々の交流や活動の場として利用されていた「水間会館」をリノベーションした建物でした。
    この2階部分は無料の休憩所となっていて、その名の通り桜の花を目の前で楽しめる解放感のあるロケーション。
    桜の時期以外にもオールシーズン開放されていて、夏冬の冷暖房も完備。水間寺の参拝や散策の休憩にピッタリの場所です。
    「桜のテラス」1階では水間門前町・貝塚のお土産を販売していたり、昔の水間門前町の写真展が展示されています。
    そしてここに陶芸サロン「千石舘(せんごくのやかた)」があります。
    今回はこちらの陶芸サロンで、陶芸体験に挑戦していきましょう…!!
  • 桜のテラス。春には是非訪れていただきたいスポット。

「千石舘」陶芸体験の申し込み。

「千石舘」の陶芸体験は完全予約制となっています。予約は、「千石舘」公式ウェブサイトの予約フォームより行えます。
入力内容のテンプレートが掲載されていますので、その通りに必要事項を入力して送信し、予約確定メールを受け取れば予約完了です。
今回はスタッフ二名にも同行してもらい、三人での体験申し込みを行いました。

  • 手びねりコース

    粘土1kg / 120分の体験と、焼成2作品。
    作った作品から2作品、焼成後に受け取ることができます。

    平日料金

    (2名以上での予約時)¥3,500- / 1人

    土・日・祝日料金

    (2名以上での予約時)¥4,500- / 1人

  • 電動ろくろコース

    粘土2kg / 80分の体験と、焼成2作品。
    作った作品から2作品、焼成後に受け取ることができます。

    平日料金

    (2名以上での予約時)¥2,500- / 1人

    土・日・祝日料金

    (2名以上での予約時)¥3,500- / 1人

  • 電動ろくろ体験(焼成なし)

    粘土2kg / 80分の体験のみ。
    完成作品は必要ないという場合はこちらがおすすめ。

    平日料金

    (2名以上での予約時)¥3,500- / 1人

    土・日・祝日料金

    (2名以上での予約時)¥4,500- / 1人

お1人様の場合でも各コースの料金に+¥2,000-で体験できます。
電動ろくろでは、粘土(2,000円/2kg(焼成2点込))を追加することもできます。
また、このほかにも「絵付け焼成」のコースなどもあります。詳細は「千石舘」公式ウェブサイトよりご覧ください。

  • 陶芸体験の服装や持ち物は?

    「千石舘」の陶芸体験では、エプロンなど道具の貸し出しがあるため手ぶらでOKですが、服装や爪には注意が必要です。
    電動ろくろ体験では開いた足の間にろくろを置くので、スカートはNG。
    汚れてもよい服と運動靴がおすすめです。
    爪が長いと作品に引っかけてしまうので、爪は短く切り、ネイルは落とすかシンプルに。
    爪が弱い方はトップコートなどでしっかりと保護しておくと良いですよ。
    体験後のためにハンドクリームを持参すると便利です。

  • 爪の間に土が入ったり、ネイルアートが傷ついてしまうので、爪は短くしておきましょう。

いざ「陶芸体験」へ!

陶芸体験当日。

  • スタッフと共に桜のテラスへやってまいりました。
    車で訪れる際は、水間寺の無料駐車場へ駐車することができます。
    駐車場から桜のテラスはすぐ目の前。
    青い壁の建物と旗を目印に、通路へ。
    右手にのれんをかけた入口がありますので、こちらから教室に入りましょう。
  • 桜のテラス一階。写真右側の、のれんをかけた入口から陶芸教室に入れます。写真奥からは二階へ。
  • 教室で作られた見本や、生徒さんの作品。陶芸体験の方が作った作品もあります。
  • 陶芸だけでなくアーティシャルフラワーなどの趣向品のクラフトも飾られています。
  • 教室の隅に飾られている苔玉たち。これもクラフトで作ったのかな?

教室の中は明るい雰囲気。同じく陶芸体験に参加した方や、毎月作品を作っている生徒さんの作品がおしゃれに飾られています。
先生たちにご挨拶し、さっそく陶芸体験が開始。まず始めに配られたネームカードに日付と名前を書き込みます。
最終的に仕上げた作品と一緒に撮影ブースに飾るものだそう。
今回は、スタッフ二名が「電動ろくろ」を、筆者が「手びねり(手回しろくろ)」を体験させていただくことになりました。

色とりどりのカラーマーカー。テンション上がっちゃいます。
カラーマーカーでカードを作りましょう。
やるぞー!
カードも書いてエプロンも付けて。準備万端です!

「電動ろくろ体験」開始。


電動ろくろ。教室には横並びで5台設置されています。

電動ろくろ体験では、最初に「土殺し(芯出し)」という工程を見ていきます。
不穏な名称ですが、電動ろくろにおける大事な工程のひとつ。
土殺しでは、ろくろを回転させながら粘土を下から押し上げたり、上から押し下げることでぶれを無くし、粘土の中心を出していきます。
これを繰り返すことで粘土を整えていくそう。体験では、先生が土殺しを行ってくれます。

本来は土殺しの前に、土の固さを均等にする「荒練り」、土から空気を抜く「菊練り」という工程がありますが、それはもう済んでいるとのことでした。
先生お願いします!
  • スポンジで土にしっかり水分を与えていきます。
  • 先生の手が土に触れると、すぐさま土が形を変えていき……
  • 魔法のように粘土の「芯」が現れます。

あっという間に整えてくださいました。

土殺し前と後を見比べると、ろくろと粘土の接地面が密着して裾の様に広がり、粘土が真っすぐ縦に伸びています。
先生はいとも簡単に行ったに見えますが、水分は少ないと摩擦が増えて中心がずれるし、多いと土がヘタってグニャグニャになってしまう。
手が動いてしまっても中心がぶれるので、手の位置をキープさせるのも難しいのです。あっという間に熟してしまう先生の技術は、まさに匠の技でした。
これで準備は完了。先生と交代でスタッフがろくろの前に座り、成形を始めます。


どんな作品を作るのかな。

続いて「手びねり体験」。

こちらも手びねり体験も開始していきましょう。
手びねりでは、自分で回す「手回しろくろ」を使いながら粘土を成形していきます。
電動ろくろで作るような、均等で美しい形にするのは難しいですが、手の形や個性が出しやすく、温かみのある作品が作れることが魅力です。
「荒練り」「菊練り」を終えた粘土を用意していただき、先生からレクチャーを受けます。相談して、一つ目は小鉢を作ることに。


今日用意していただいた粘土は2㎏。相当たくさんあります。

まずはろくろの中心に、使う分の粘土を用意します。
陶芸で作った粘土は、後に焼成を経て全体が13%ほど縮むのだそう。
小鉢の為に必要な土台は、こぶし一個分程度とのことで、その分の粘土をちぎって丸め、ろくろの中心に置きます。


小鉢にしては大きく見えますが、これくらいは必要とのこと。

丸めた粘土を上から手のひらで叩き、ろくろの中心に丸く均等な厚みに広げます。薄くなりすぎないように注意が必要。
続いて再び粘土を千切って、手のひらを使って机の上で転がし、紐状に均等に伸ばします。
一つ目は先生がお手本としてほとんどの工程に手を加えてくれます。


コロコロ。まだ粘土遊びの範疇。パン作りに似てる。

作った紐状の粘土を、土台の縁にはみ出さない様に輪状に巻いて、土台となじませて……。


まだまだ不格好。

更にもう一度紐を作って馴染ませ、うつわの基本形が出来上がります。
ここでも大事なのは、粘土の厚みを均一に保つこと。
薄かったり厚かったりすると、焼成(窯で粘土を焼き固める工程)でヒビが入ったり割れたりする原因になります。


濡れスポンジで表面を濡らしてよりなじませます。先生がしっかり手直ししてくれるので安心。

ある程度形ができてきたら、いよいよ手回しろくろを使用します。
右手でろくろを勢いよく回したら、両手を使って小鉢の高さを出すのですが…。


ろくろの勢いに手が持っていかれるッ……!!

これが本当に難しくて、先ほどパン作りに似ていると表現しましたが、当たり前だけど粘土はパン種とは全く違って、重くて固いんですよね。
勢い良く回っている粘土に手を添えるには結構力もいるし…。上の写真は手の添え方も悪いですね。悪い例です。

全然できてませんね…。どの写真を見ても手がへたくそさを物語っている。
やっている本人は先生のアドバイスを聞いて必死に直してるつもりなんですけど…。

私が手を加えるほどに、徐々にゆがみ、厚みにムラができてしまう…そして先生が修正してくださる、を繰り返し……。


できあがり!

手びねり体験一つ目の作品「小鉢」です!
最後にろくろから作品を切り離すのですが、両手に持った糸をピンと張り、底面に水平に通すことで切り取ることができます。
これは結構上手にできた……はず。とても綺麗な形で、焼き上がりが楽しみです。
しかし、うーん、本当に自分は手を添えたりした程度で、ほとんど先生が作ってくださったも同然なんですよね、これは。
私があのままやってたら絶対失敗していたのですが、次は自分主体で作った作品に挑戦したい!

一方その頃、電動ろくろ班は……

  • 成形開始。
  • お二人とも真剣に取り組んでいますね…!
  • 綺麗な作品の出来上がり。

こちらも一つ目の作品が仕上がったようです。同じように糸で切り離し、二つ目の作品を作り始めるよう。
電動ろくろでは大体2~3つの作品を作れるようです。こっちも頑張らなければ……!

自分主体で作る「二つ目」の作品。

さて、一つ目の成形が終わっても半分以上残っている粘土。ここから二つ目の作品を作っていきます。
今回は先生から「湯呑み」を作ってみましょうとのことで、先ほどと同じく湯呑みの土台に必要な分の粘土を千切って丸めます。
先生曰く「今回は僕は横で見ているので、助けが必要な時だけ呼んでくださいね」とのこと。
いきなり独り立ちですか……私自身、自分主体の作品を作りたいと思っていたわけですが、正直不安しかない。
気を引き締めて制作していきましょう。
 
土台はできたので、次は紐状の粘土を作って…土台の上に輪っか状にして、なじませて。


湯呑みだから小鉢よりちょっと小さめに。縦に伸ばさないといけないから紐は太めにしたほうがいい?などと考えていますが。

え?これ本当に良くなる?

結論を申し上げますと、この作品はこの後ろくろで大失敗し、先生から「焼いてもいいものになりませんので忘れましょう」と言われてしまいました……。
粘土が少し乾いてきてひび割れや摩擦が大きくなり、何とかしようと水をつけていたら逆にふやけて、側面が均一にならず薄すぎたり厚すぎたりと、調整できるような状態ではなくなってしまったのが原因でしょうか。
失敗作を再び粘土の塊に戻し、次は何を作ろうか……。


招き猫作りたーーい!

千石舘ではイベントやワークショップなどでシーサーやふくろうなどの縁起物を作ることもあるそうなので、ここは路線変更して招き猫を作ることに。
先生のお手本を見せてもらいつつ、あまり参考にしすぎないように土台から作り始めます。

  • これで三つ目の作品。時間もかかっているので急いでパーツを作っていきます。おかげで胴体が短い猫さんに。
  • 頭がすごく難しい!中が空洞なので、丸く作るのがとても難しいんです。
  • 体、頭、首輪、鈴の順に作って、これは腕をつけているところ。この時電動ろくろ班は既に作品を作り終えていました。

「招き猫を作り始めてから生き生きし始めたね」と、先生。
すみません…実は筆者は前々から造形をやってみたかったんです……。
制作中は夢中になっていたので、写真もほとんど残っていませんが、先にパーツを作り、組み立てていく感じで制作していきます。
特に難しいと感じたのは、顔や耳のパーツ。位置や大きさで全く印象が異なる仕上がりになる。
ここで妥協しない様にと先生もおっしゃってくださったので、何度も耳を作ったり位置を考え、決まったらドベ(粘土の泥)を使ってくっつけます。

体験終了です!


できました。

不格好かつ時間はかかりましたが、招き猫はほぼすべての工程を一人でやり遂げることができました!
予定していたうつわは上手く作れませんでしたが、招き猫は先生もとても褒めてくださり、終始楽しい体験となりました。
これで何とか作品を二つ仕上げられて、ほっとした気持ちと達成感でいっぱいです。


スタッフが作った作品たち。

一番気に入った作品をブースにネームカードと一緒に飾って撮影タイム。
自分が体験に必死になりすぎていて、電動ろくろ班の作品をようやく見ることができました。

  • 胴が短いねこさん。顔を洗っている風にみせて両手を上げています。
  • スタッフHが作ったうつわ。切り離しが難しかったそうで、高台に土が残っていますが、綺麗な形で素敵です!
  • スタッフAが作った湯呑み。この状態だとかなり大きく見えますが、85%程度まで縮むとのこと。とっても使いやすそう!
  • 成形が終わった作品は、数日間乾燥させたのち、まず窯で「素焼き」をし、「施釉」をつけて色・質感を決め、再び窯で「本焼き」を行い、完成となります。
    体験日から作品受取までは、平均して3~4週間ほどかかるとのこと。
    釉薬は先生がつけてくださるので、仕上がりはおまかせ。受け取る時に初めて作品の完成を見ることになるので、どんな作品に仕上がっているのか、とても楽しみです!
  • 先生が以前体験された方の作品の高台を綺麗に整えているところ。こうすることで、普段使いのうつわとして格段に使いやすく仕上げてくださいます。
  • 完成した作品はどうやって受け取るの?

    作品が受取可能になった順から、引換ナンバーが千石舘公式Instagramで随時発表されます。
    引換ナンバーは体験当日にその場で配布されますので、引換するまで大事に保管しつつ、定期的にInstagramをチェックしておきましょう。
    完成作品の受け取りは、郵送してもらうか、現地へ取りに行くこともできます。
    千石舘 公式Instagram

  • 作品を受け取れるようになったら、引換ナンバーがInstagramで発表されます。

これにて体験は終了です。
今回は期待していた通り、時間も忘れてものづくりに集中し、上手に「没頭」することができたと自負しています。
長時間姿勢を固定させ、集中力も使って疲れたはずなのに、充実感と満足感のおかげでとても頭がすっきりしているというか。
教室の落ち着いた雰囲気や、先生たちの指導のわかりやすさやトークも楽しくて、良い「非日常」を楽しむことができました。
あとは作品が完成するのを待つのみ……。

完成作品のお披露目。

作品を受け取りに行ってきました。

体験終了から3週間ほどたったある日。
千石舘公式Instagramにて、私たちの作品の引換ナンバーが発表されました。ようやく作品とご対面です!

土の温もりと質感を保った白地に、馴染みの良い緑と鮮やかな青が美しい!
ずらっと並べちゃいました。

今回作成したうつわは全部で七つ。成形した全ての作品を焼成していただきました!
電動ろくろ・手びねりの体験では作品は2つまで焼成できますが、追加料金でさらに焼成してもらうことも可能なんです。
成形した日から既に愛着のあったうつわたち。しかし、焼成された姿には思い入れも一入。
このうつわはこの色、この質感になったのか、と一つ一つ手に取って愛でたくなってしまいます…!
(筆者の作ったうつわは1つだけなんですけどね)

  • スタッフAの作ったうつわたち。湯呑みの釉薬の付き方がおもしろい!
  • スタッフHの作ったうつわたち。同じ人が作ったのにそれぞれ個性的な印象になっています。
  • 私(と先生)が作ったうつわ。肉じゃがを盛り付けても良し、水を張ってお花を浮かべてもかわいいかもしれません。

「あれ? なんだか1つ足りないような……?」
と、心配してくださった方。
そう、筆者のまねきねこがここにありませんよね。実はあの作品ですが―――
千石舘のみなさまのご厚意で、取りに行ったその場で絵付けをすることになりました!


自分色に染めちゃおう!

まねきねこに関しては「白の釉薬で焼きますよ」と先生から事前に教えていただいていたのですが、本当に受け取りに行ったその場で「よければ色を付けてみませんか?」と勧めていただきまして。
当日は他に体験されているお客様がいらしたので、ご厚意に甘えつつ、お邪魔にならないように素早く作業させていただくことに。


耳の中など細かい部分も塗りやすい筆マーカー。淡い色から塗っていきます。

絵付け(色付け)に使うのは、陶磁器用のマーカー
絵を描いたり色を塗ったあと、200℃のオーブン(ご家庭のものでもOK)で焼くことで色を定着させることができるのだそう。
絵付け体験にも使われているマーカーで、線を描きやすい細字のペン先と、柔らかく色を塗りやすい筆のペン先を使い分けられます。
今回私は全ての工程を筆のペン先だけでこなしたのですが、とっても塗りやすくて使いやすいペンで、細かいところや奥まった部分にも筆が届きやすい!
色も豊富に用意されていますし、間違えた部分は消すこともできるので、お子さんにも使いやすいマーカーです。
注意点としては、マーカーインクは焼き付ける前に触れると、指や服、別の色のペン先についてしまうので、色を重ねて塗らない・塗った部分は極力触らないようにすると良いでしょう。

よく見たら未来の世界の猫型ロボットの色じゃないか。日本人の魂に刻まれているカラーリングだ。
色が付きました。

というわけで、素早くこだわって彩色したまねきねこが、こちら。
水間寺の清い流れをイメージした水色を中心に、首輪以外に濃い色は使わず仕上げたペールカラーのまねきねことなりました。
……あら。こいつもしかすると……かわいいのでは……?

偶然にもその日に他の絵付け作品の焼成をするとのことで、隣に滑り込ませていただいたまねきねこは、翌日には出来上がるとのこと。
そしてさらに焼き付けを終えた完成品がこちら。

事務所内が暗かったので、お外でパシャリ。
焼けました。

マーカーは塗った時そのままの色で定着しています!
太陽の下で見るとより鮮やかでかわいらしい色に見え、とても愛嬌のある仕上がりになったかなと思います。

今回制作したうつわとまねきねこを展示しています。

これで「千石舘」での陶芸体験の全行程が終了しました。
今回制作した作品の一部を、みずまの宿にて期間限定で展示しております。
日常でも使える、毎日を彩る自分だけのうつわを作る。これは本当に特別な体験だと感じました。
陶芸体験は広い世代で性別問わず楽しめるアクティビティ。家族や友達、グループでワイワイと制作するもよし、ひとり心静かに創造の世界に没頭するもよし。
水間を訪れた日の特別な思い出作り。もしまだ陶芸は未経験だという方がいらしたら、ぜひ体験してみてくださいね!


展示中のうつわとねこ。是非見てあげてください。お手には触れず…。

アクセス情報

みずまの宿からは徒歩すぐ。

  • みずまの宿から千石舘までは、水間寺の境内を通って駐車場の方向へ。徒歩で3分ほどで到着です。
    公共交通機関をご利用の際は、「水間観音駅(水間鉄道水間線)」から徒歩で10分。
    もしくは貝塚市コミュニティバス「は~もに~ばす」の「水間観音前(Y2)」停留所が最寄りとなります。
    千石舘 公式ウェブサイト
  • 桜のテラスへは、水間寺の駐車場敷地から行けます。青い壁の建物が目印。

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