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江戸時代から続く小さな白梅。金熊寺梅林【泉南市おさんぽガイド】
2022.03.22
花の名所「泉南市」、梅の名所を訪れる旅。
大阪府泉南市は、海側に泉南ロングパーク(泉南りんくう公園)やマーブルビーチ・サザンビーチなど人気の観光スポットが集中しています。
日本の夕日百選に選ばれたロケーションや、ウミガメが産卵に来る美しいビーチ、グランピングエリアやマルシェなどで人気を博しています。
おしゃれな飲食店や、映画館を擁する大きなショッピングモールもあり、隣接している泉佐野市・阪南市にまたがって開発されています。
一方山側では登山道やハイキング・キャンピングスポット、花の名所など、のどかで自然豊かな山々の光景が魅力的。
この記事では泉南市にある「金熊寺梅林」についてご紹介します。
Contents
江戸時代から愛されてきた梅の名所「金熊寺梅林」
始まりはお告げから?「金熊寺梅林」の成り立ち
泉南市の山間部、東信達地区にある金熊寺(きんゆうじ)の梅林は、古くから泉州の梅の名所として知られています。
その歴史は古く、江戸時代初期(1647年)、金熊寺に隣接する信達神社の神主・矢野氏に「この地に梅樹を植えると神領益々隆盛となる」とのお告げがあり、矢野氏一族と土地の人々の手によって白梅を中心とした梅が栽培されました。
往事には広範囲に梅林が広がっており、一大行楽地となっていたそう。
明治期にはのちの内閣総理大臣にして、当時大阪毎日新聞の編集総理の職にあった政治家 原敬(はらたかし)が、開業まもない南海電車に乗って観梅に訪れた事もあるそうです。
この地だけの特別な梅。レアな梅干しは絶品!
金熊寺梅林で多く見られる白梅「金熊寺梅」は、この土地でしか見られない特有の梅。小さな白い花を咲かせ、実も小ぶりながらも肉厚で梅干しづくりにぴったり!
花の時期には小さな白い花がキラキラと輝くように咲き誇ります。
そしてその梅から作られる梅干しは、生産量が非常に少ないレアな逸品。無農薬で作られた梅の実に、塩と赤しそのみを加えて作られる昔ながらの酸っぱい梅干しは、市場にはほとんど出回りません。
地産地消で、地元の学校給食などでも愛される金熊寺梅の梅干し。現地で手に入れるほかには、近年ではふるさと納税の返礼品として入手することもできます。
春の「金熊寺梅林」へ行ってみよう。
梅の開花時期。さっそく梅林へ出かけよう。
「金熊寺梅林」への交通手段は、JR阪和線・南海本線それぞれの最寄り駅から泉南市のコミュニティバスを利用するか、自家用車でのおでかけが中心。
自家用車でお出かけの際は、梅の開花時期にだけ約20台ほどが駐車できる梅林の駐車場が設けられます。
コミュニティバスのバス停も、この駐車場の近くに設置されています。(コミュニティバスは通年利用OK)
今回はこの駐車場から、遊歩道を通って梅林の広がる丘を登っていきましょう。
花咲く遊歩道を通って梅林へ。
金熊寺梅林の遊歩道は、畑と畑の間を縫うように進んでいきます。
遊歩道は道に沿って「金熊寺梅林」ののぼりが立っていたり、看板などで丁寧に案内されています。
梅の時期には菜の花も咲いていて、春らしいぽかぽかとした陽気を感じられる、のどかな道です。
しばらく畑の中を進んでいき、遊歩道の中程を過ぎたころから梅林へと入っていきます。
梅林は山の斜面に作られているため、遊歩道は常に登り坂ですが、傾斜は緩やか。地面も舗装されているので歩きやすくなっています。
触れられそうなくらいの間近で梅の花を観賞できますが、すべての木は農家さんが育てている大切な木です。
決して触らず、近づきすぎないようご見学ください。
丘の上から梅林を一望!
遊歩道の先には階段があり、登るといよいよ丘の頂上へ。
梅林は山の斜面に沿って作られており、金熊寺・信達神社側へ登ると、丘陵に広がる梅林全体を眺めることができます。
レトロでノスタルジックな雰囲気の校舎が、可憐な白梅や里山とマッチしていて、なんとものどかな光景。とっても癒されます。
丘からは遊歩道とは別に、広い梅林の縁をぐるっとまわってふもと(梅林および駐車場)へ向かって下る道もあります。
15分ぐらいで梅林組合駐車場の前の舗装道路を少し和歌山寄りに進んだところまで降りられる道で、舗装されておらず細い部分もある道ですが、遊歩道とは違った角度から梅林を見下ろすこともできます。
道を下っていくと、養魚池のそばへ出ます。この池の周りも梅の花がたくさん咲いており、ピクニックをしている方も。
ただし、池の周りは柵の設置や舗装などされていませんので、側へ行かれる際は十分お気をつけください。
池を左手にさらに進むと、駐車場へ至ります。
おでかけ情報
金熊寺梅林の開花時期について。
開花状況は毎年の天候に大きく左右され、見ごろを見極めるのが難しいものです。
泉南市では「泉南市観光ガイド 恋するせんなん」公式ウェブサイトおよびSNSにて、花の名所の案内と毎年の開花状況についての更新を行っています。
金熊寺梅林のほかにも、様々な花の名所が存在する見どころいっぱいの泉南市。
遊びに行く際には、是非公式ウェブサイトやSNSをチェックしてみてください!
泉南市観光ガイド 恋するせんなん
恋するせんなん 公式インスタグラム
金熊寺梅林へのアクセス。
公共交通機関をご利用の際は、泉南市コミュニティバス「さわやかバス」(山回り)をご利用ください。
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Gomon no yado からは…
JR「熊取駅」から乗車、「和泉砂川駅」下車。
泉南市コミュニティバス「さわやかバス」(山方面回り)「砂川駅前(山手東口)」バス停より約9分。
「東小学校前」で下車して、徒歩2分。 -
sano no yado からは…
南海本線「泉佐野駅」から乗車、「樽井駅」下車。
泉南市コミュニティバス「さわやかバス」(山方面回り)「樽井駅前」バス停より約24分。
「東小学校前」で下車して、徒歩2分。
さわやかバス(山方面回りコース)の運行本数は1日6本です。
「泉南市さわやかバス」の時刻表をご確認の上、お出かけ下さい。
さわやかバス運行コース図-山回り
JR「和泉砂川駅」から徒歩で梅林へ向かうと、42分ほど。梅林を回る距離を含めても、ハイキングで歩くこともできる距離です。
金熊寺梅林駐車場の場所
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