sangimi no yado より、近辺のイベントやお得な情報、観光スポットなどご紹介します。
飛鳥光の回廊2022【明日香村おさんぽガイド|Asuka no yado】
2022.10.03
明日香を灯す 和のひかり
季節が夏から秋へ移り変わり、稲穂がこうべを垂れる9月下旬。
明日香村では例年9月に、村の各所で「飛鳥光の回廊」という夜間イベントを行っています。
通常は夕暮れと共にほとんどの店が営業を終えて静かな夜が訪れる明日香村。
そんな村内が優しい灯りに照らされる「飛鳥光の回廊」。2022年は9月23日(金)と24日(土)の二日間に開催されることに。
当記事では、9月24日(土)のイベント参加レポートをお届けいたします。
Contents
「飛鳥光の回廊」とは?
約2万本のろうそくが明日香村に灯される夜
「飛鳥光の回廊」は、奈良県高市郡明日香村で2003年から行われている人気のイベント。
毎年9月の週末に二日間に渡って行われます。
石舞台古墳や岡寺など、村内の主要な史跡、寺社、施設などがライトアップされ、周辺は約二万本のろうそくの灯りでともされます。
2022年のキャッチコピーは「明日香を灯す 和のひかり」。
聖徳太子誕生1450年となる2022年に、太子の生まれた地から世界へ向けて、「和」のひかりを灯すイベントとなりました。
今年は明日香周遊デジタルパスを採用
- 明日香村では、観光に訪れた方へ向け、便利で快適にそしてお得に観光を楽しめ、更に明日香村の遺跡保存の支援にもなる仕組みを開発中です。
2022年の「飛鳥光の回廊」では、社会実験の一環として「明日香周遊デジタルパス」を採用されました。
イベント実施日の2日間それぞれ、日中から周遊バスの乗り放題や史跡への無料入場権・一部施設への入館料割引などに加え、購入金額の5%を「文化財保存協力金」として寄付することができる仕組みとなっていました。
2022年の「飛鳥光の回廊」
ライトアップ会場は4エリア6箇所
- 2022年の「飛鳥光の回廊」ライトアップ会場は4エリア6箇所。
各会場と飛鳥駅前を結ぶシャトルバスが用意されていますが、点灯時間は18時~21時の3時間のみ。
また、会場だけでなく各シャトルバスも非常に込み合うため、一日ですべての会場を回るのは難しい状況。
今回は、石舞台古墳・岡寺・川原寺跡(弘福寺)を訪れました。
2022年9月24日(土)17時30分ごろ
- 2日間開催される予定だった「飛鳥光の回廊」。
しかし、初日の23日(金)は台風接近による荒天が予想され、残念ながら朝の段階で開催中止に。
この影響で、2022年は9月24日(土)のみの開催となりました。
一昨年2020年は新型コロナウイルス感染予防のため開催中止、昨年2021年も来場は奈良県民の方のみに限定し、規模を縮小して行われていたなどの背景もあったためか、当日はどの会場も盛況な様子。
18時の点灯を前に、沢山の人が会場のひとつである石舞台古墳・歴史公園エリアを訪れていました。
石舞台古墳・歴史公園エリア
当日は18時になってからもしばらくは明るかったのですが、18時半ごろにはすっかり日が落ちました。
石舞台古墳・歴史公園エリアではシャボン玉が舞い、大ぜいの人が熱気球の周りに集まっていました。
気球は係留されており、上空20mほどまで上がります。少々風がありましたが、18時台は安定した状態で昇降していました。
- 石舞台古墳・歴史公園エリアでは熱気球に乗り空から夜の飛鳥を眺めるアクティビティが大人気。
- 石舞台古墳・歴史公園エリアは、光の回廊イベントの中心地でもあります。
- 芝生広場では、明日香村の子供たちが制作した「光のメッセージ」が並んでいます。
岡寺・岡街並みエリア
岡寺・岡街並みエリアは特に、写真映えするスポットが集中するエリア。
普段から華手水や季節の花・紅葉の美しさで訪れる参拝者を魅了する岡寺。
通常は17時以降は入山できないこともあり、多くの人がカメラを構えて美しくライトアップされた岡寺境内を撮影していました。
また「光の回廊」限定御朱印帳の授与なども行っておりました。
川原寺・橘寺エリア
川原寺・橘寺エリアは二つの寺院と、飛鳥時代の寺跡のあるエリア。
川原寺はかつ存在した寺院。日本最古の大仏「飛鳥大仏」や広大な敷地を誇った飛鳥寺と肩を並べる広大な寺院で、当時は数々の祭事が行われていました。
しかし歴史書や風土記への記載は非常に少なく、幾度の焼失を経て歴史上から消えてしまいました。
弘福寺はその法燈を継承した寺院です。
「飛鳥光の回廊」のグルメ
「飛鳥光の回廊」開催中には、明日香村の各飲食店で特別メニューを提供。
事前にWEBサイトでデジタルチケットを購入し、各店舗で受け取りします。
今回は二つのお店で特別メニューを購入しました。
アトリエ夢灯り「アイスぜんざい」
カフェことだま「ことだまのおべんとう」
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岡街並みエリアの人気店「カフェことだま」のおべんとう。
特別メニューの提供はテイクアウトのみ。
奈良の郷土食「いもぼた」をアレンジした古代米ご飯を中心に、明日香村の食材をふんだんに使った料理を詰め合わせたヘルシーなおべんとうです。
24日・25日には「彼岸花祭り」も開催
豊かな実りの季節を迎えた稲渕棚田。
9月下旬は、例年田んぼの稲に米が実り畔に彼岸花が咲く、明日香村の秋が始まる時期。
奥明日香にあたる稲渕地区は、自然の地形に沿った棚田が多く、ノスタルジックな里山の風景が広がります。
また、9月中は稲渕棚田にある「案山子ロード」にて「案山子コンテスト」が開催されていました。
アクセス
明日香村へのおでかけにはぜひ、「Asuka no yado」をご利用ください。
観光はもちろん、「飛鳥光の回廊」「彼岸花祭り」各会場へもアクセスのいい立地。
チェックイン(15:00)からチェックアウト(翌11:00)までの間なら出入りも自由に行っていただけます。
夜の明日香村を歩くために足元を照らす、小型の懐中電灯もご用意しております。
今回、初めて日が暮れた後の明日香村を観光してみたのですが、イベント時間中であっても村内は暗く足元の見えづらい場所も多いため、おでかけの際には十分足元にお気をつけください。