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五感で涼を取ろう!おふさ観音 風鈴まつり【飛鳥地方おさんぽガイド】

2023.07.31

人々に愛される花と癒しのお寺「おふさ観音」。

「おふさ観音」は、明日香村のお隣「奈良県橿原市」にあるお寺です。
江戸時代からこの地の人々に愛されてきたおふさ観音では、近年「訪れる人々の心をやすらげたい」と花を育て始められました。
今では初夏と秋に、イングリッシュローズをはじめとした1500種類ものバラの花が、色とりどり境内に咲き誇ります。
そして夏真っ盛りの7月と8月には「風鈴まつり」を開催しています。
今回は、大和の夏の風物詩「風鈴まつり」を中心にご紹介いたします。

おふさ観音 入口
庶民信仰のお寺「おふさ観音」。

人々に寄り添うお寺「おふさ観音」とは?

おふさ観音の由来と縁は、とある女性と観音様の出会いから。

  • 仮画像
  • おふさ観音の本堂がある一帯は、かつて「鯉ヶ淵(こいがふち)」という大きな池でした。
    1650年(慶安3年)、近くに住む「おふさ」という名の娘さんが鯉ヶ淵の側を歩いていると、白い亀の背に乗って観音様が現れました。
    おふさは池のそばに小さなお堂を建てて、そこに観音様をお祀りすることにしました。
    その観音様は人々の様々な願い事を叶えてくれるとして、近隣の村人たちに厚く信仰されるうちに、自然と皆から「おふさ観音」と呼ばれるようになったそうな。

過去から現代、未来へ続く「庶民信仰」。

  • 仮画像
  • 明治時代になると、観音様のために大きな本堂を建立する計画が市井の人々によって立てられます。
    この時、多くの人が協力して寄付を集め、現在の本堂が建てられました。
    更に高野山からお坊さんを紹介され、現在の高野山真言宗・別格本山へと発展しました。
    おふさ観音は、こうして庶民の手によって作り上げられてきた「庶民信仰のお寺」。
    日々の悩みや苦しみに寄り添う癒しのお寺として、今も愛され続けています。

日本人と風鈴の馴れ初めのお話。

この音色に、何故「涼しさ」を感じるのだろう?

  • ガラス製の風鈴は見た目もとっても涼し気。
  • 風鈴の音を聞くと、身も心も涼風に吹かれたように涼しさを感じることはありませんか?
    実際に風鈴の音を聞いた人の皮膚の表面温度は、2~3℃前後低下するのだそうです。
    これは、風鈴が鳴ると風が吹いていると脳が受け取ることによる、日本人特有の現象です。
    音はもちろん、現代ではスタンダードとなったガラス製の風鈴は、見た目もとっても涼し気。
    暑い日にどこからか聞こえる風鈴の音は、まさに日本の夏の風物詩と言えますね。

風鈴の音色には、魔や邪を退ける力がある。

  • 風鈴が生まれるきっかけとなったのは、約2000年前の中国。元々は、風向きや音で吉凶を占う道具だったものが、仏教伝来と共に日本へとやってきました。
    当時は「風鐸」と呼ばれ、青銅製であり、寺院の四隅に吊るしていました。
    飛鳥寺では、実際に八世紀頃の飛鳥寺創健期に吊るされていた、国内最古級の風鐸が発見されています。
    風鐸の音には厄除けの効果があって、この音が聞こえる範囲は災いが起こらないと言われていました。
    やがて平安や鎌倉時代の貴族間でも流行し、軒先に風鐸を吊るし権力や魔除けの象徴としました。
  • 風鈴の音色が魔や邪なものを退けるとされています。

千年以上日本人の生活に寄り添ってきた風鈴。

  • 風鈴の音色に涼しさを感じるのは、1000年を超える歴史の積み重ね。
  • ガラスの風鈴が作られるようになったのは江戸時代中期。
    南蛮貿易でガラスが日本に輸入され、その製法が長崎から大阪、江戸へと伝わりました。
    ガラスの風鈴といえば、今では花火やトンボ、朝顔や金魚といった絵柄が定番ですが、当時の風鈴は魔除けに効果があるとされていた赤色に塗られていました。
    現代では音色によって涼をとる目的に変わった風鈴ですが、様々な素材・見た目・音色が人々に愛され続けています。

日本の夏を五感で感じる「風鈴まつり」

一斉に響く風鈴の音色に癒されよう。

  • おふさ観音では、7月1日から8月31日の夏季に風鈴まつりを開催します。
    境内に約2500個を超える、日本各地から集められた風鈴が飾られ、涼やかで上品な音色を奏でます。
    大和の夏の風物詩として、2003年(平成15年)から始まった風鈴まつりは、たくさんの風鈴の音色で厄払いをして、訪れる方の心身ともに癒しを感じていただこうと開催されているそう。
  • 風が吹くと、本堂前の風鈴たちが一斉に凛とした音色を奏で始めます。
  • 風が吹くと、本堂前の風鈴たちが一斉に凛とした音色を奏で始めます。
  • 本堂社務所前では、日本各地の珍しい風鈴の集めた風鈴即売会も行っています。
    奈良風鈴(奈良)、小田原風鈴(神奈川)、南部風鈴(岩手)などの珍しい風鈴がいっぱい。
    是非お気に入りのひとつを見つけてみてください。

    販売時間

    9:00 – 16:00

    即売会開催日

    風鈴まつりの期間中、毎日開催されています。

「茶房おふさ」の夏期限定メニューを味わおう。

  • 境内奥にある「茶房おふさ」も、是非立ち寄っていただきたい人気スポット。
    風鈴まつり開催中は、夏季限定メニューのかき氷が提供されます。
    ふわふわの氷は、昔ながらの作り方にこだわった逸品。
    店内にエアコンはないのですが、畳の上に座って、縁側から日本庭園(円空庭)の景観を楽しみかき氷を食べるとスーッと冷えていくような涼しさを感じます。
    店内では、沖縄「琉球ガラス風鈴」、京都「清水焼風鈴」、鈴と竹細工を組み合わせた「別府風鈴」など、全国各地の文化・伝統が息づいた風鈴が展示されています。
  • 茶房おふさ 入口。
  • 夏季限定メニューのかき氷「宇治金時ミルク」。
  • この日はかき氷「宇治金時ミルク」をいただきました。
    大きな器にうずたかく盛られた氷。甘いミルクと爽やかな宇治茶に、甘さ控えめの小豆あんの組み合わせ。
    ミルクもあんこも無くなった終わり頃に、抹茶の良い香りが鼻をくすぐり、爽やかな涼を感じる一杯でした。

    茶房お房 営業時間

    10:00 – 16:00

    休業日

    不定休。

風に乗って舞うしゃぼん玉と風鈴のコラボレーション。

  • 風鈴まつり期間中の土日祝日は、本堂前でたくさんのしゃぼん玉を飛ばして風鈴を彩る、「しゃぼん玉タイム」が開催されます。
    本堂前でたくさんのしゃぼん玉を飛ばして風鈴を彩る、フォトジェニックなイベント。開催前には境内でアナウンス放送があります。
    人が多く集まりますので、譲り合いながら幻想的な写真を撮影してみてください。
  • 開催日程

    風鈴まつり期間中(7/1~8/31)の土日祝日(荒天時は中止)

    開催時間

    11:00、15:00 の二回。

  • バブルマシンをからたくさんのしゃぼん玉が風に乗って舞い上がります。
  • 風に乗ってシャボン玉が飛び、風鈴が鳴る光景。視覚からも癒し効果がありそう。
  • 玉ボケ写真とも相性◎。

アクセス情報

Asuka no yado から自動車で出かけよう。

おふさ観音すぐそばに無料の専用駐車場がありますが、駐車台数が少なく一方通行なども多いため、あまりお勧めできません。
下記マップでご紹介している第二駐車場は、平時は無料駐車場ですが、風鈴まつり期間中は一律500円の駐車料金が必要です。
Asuka no yado からは13分ほどで到着、第二駐車場からは徒歩4~5分ほど(約350m)歩いて移動します。
 

公共交通機関には、バスがオススメ。

公共交通機関を使うのであれば、まず「赤かめバス」で橿原神宮前駅東口バス停へ。
大和八木駅[南]行バスへ乗り換えて、小房バス停で下車後、徒歩6分ほどで到着します。
 

おふさ観音 公式ホームページ

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