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初夏を彩る泉南のあじさい寺「長慶寺」【泉南市おさんぽガイド】
2023.06.20

街を一望する丘の上の古刹。
泉南市信達牧野の小高い丘の上にある「金泉山 慈昌院 長慶寺」。
和泉西国三十三箇所第二十八番札所であるこのお寺は、大阪府随一のあじさい寺です。
山門付近や本堂周り、あじさいの谷など、見所満点のあじさい寺「長慶寺」をご紹介します。
Contents
古代寺院の一院だった「長慶寺」。
古代寺院「海会寺」の一院として開創された寺院。
- 7世紀後半に創建されたとも、神亀元年(724年)、聖武天皇の勅願寺として行基によって創建されたとも伝えられている古代寺院「海会寺(かいえじ)」。
長慶寺は、海会寺の一院として開創されたと言われます。
本尊は行基自作の秘仏であり、60年に1度だけ御開帳されます。
天正5年(1577年)の織田信長、更に天正13年(1585年)の羽柴秀吉による紀州攻めで全山焼失の憂き目に合いましたが、奥之院観音堂は類焼を免れました。
慶長年間に豊臣秀頼によって観音堂と本尊の如意輪観世音菩薩を現在地へ移築し、当時の年号を逆にした名前「長慶寺」と称されることとなったそうです。
本堂と二つの塔が荘厳な境内。
境内には、立派な本堂、形式の異なる二塔の三重塔、行基開山堂(多宝塔)、鐘楼が。どれも壮麗な佇まい。
その他に、西国三十三ヶ所、阪東三十三ヶ所、秩父三十四ヶ所の本尊観音石仏を祀った御堂もあり、境内を散策するだけで小旅行気分。
本堂正面より向かって左奥には、ぼけよけ地蔵尊も。堂々とした威厳と表情豊かな愛嬌を兼ね備えた山門の阿吽像も必見です。
初夏を彩る美しいあじさいを観に行こう。
山門へと続く厄除けの石段。
山門(仁王門)前の百段の石段は厄除けの石段と呼ばれており、女性は33段目、男性は42段目を登った所で厄除けを念じれば、御利益があるとされています。
石段の両脇にはたくさんのあじさいが植えられており、見事な情景を生み出しています。
途中の踊り場から小径に入っていくと、小さな観音様があじさいと共に佇んでおられます。
観音様が祀られた小道はあじさいでいっぱい!
山門(仁王門)前の百段の石段は厄除けの石段と呼ばれており、女性は33段目、男性は42段目を登った所で厄除けを念じれば、御利益があるとされています。
石段の両脇にはたくさんのあじさいが植えられており、見事な情景を生み出しています。
途中の踊り場から小径に入っていくと、小さな観音様があじさいと共に佇んでおられます。
お寺の裏、駐車場のあじさいの谷。
本堂を中心にして山門と反対側にあたる部分には、長慶寺の駐車場があります。
そちら側から長慶寺を訪れる際に現れるあじさいの谷は、本堂周りや山門よりもさらに遅い時期に満開を迎えるあじさいスポット。
丘の上にあるゆえに、どうしても登り坂や階段を通る長慶寺ですが、自動車で直接登ってこられるこの場所にはベンチやテーブルが設けられています。
足腰に自信のない方にもゆっくりと花を楽しんでいただけるようにと、心遣いを感じます。
アクセス情報
長慶寺の鉄道最寄り駅はJR阪和線「和泉砂川駅」です。駅からの交通手段は徒歩のみとなります。
駅西口から出て約1km、12分ほどの道のり。道中は緩やかな登り坂となっています。
自動車で訪れる場合は、長慶寺の駐車場をご利用ください。
和泉砂川駅から長慶寺へのルート
山門(仁王門)前の厄除けの石段へのルートです。
和泉砂川駅側から、横断歩道でスーパーマーケット(松源)側の歩道へ渡り、歩行者用通路を通って線路沿いに北方向へ向かいます。
GoogleMapを拡大してご覧ください。
和泉砂川駅前は交通量が多いので、歩行時は車にご注意ください。
長慶寺駐車場
長慶寺へのおでかけは自家用車のご利用もオススメ。駐車場が広く、あじさいや紅葉の時期でも十分に駐車可能です。
「熊野街道信達宿のふじまつり」の開催時期にもこちらの駐車場を開放されたり、広さを活かしてのマルシェや物販イベントが行われることも。
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